理事長挨拶

第Ⅷ期(2018年度~2020年度)
理事長 後藤ひとみ(愛知教育大学)

 本学会は、「全国養護教諭教育研究会」として1992年11月21日に第39回日本学校保健学会(安藤志ま学会長・名古屋)の会場をお借りして設立されました。それから4年後の総会で会則改正による名称変更が承認され、1997年度からは「日本養護教諭教育学会」に改称しました。

 設立から約30年となる本学会は、「養護教諭教育(養護教諭の資質や力量の形成及び向上に寄与する活動)に関する研究とその発展」を目的としています。

 この目的達成のために、学術集会の開催(年1回、全国6ブロックのいずれかで開催)、学会誌の発刊(年2回)、機関紙ハーモニーの発行(年3回)、研究助成金研究の採択(年2件)、投稿奨励研究の採択(年数件)、「養護教諭の専門領域に関する養護の解説集」の発行(2019年3月に第三版発行)、「養護教諭の倫理綱領」の公表(2015年度総会で承認)などの様々な事業を行っています。これらの詳細は、学会HPをご覧下さい。

 ところで、「養護教諭教育」の意味ですが、養護教諭の養成教育や養護教諭の現職教育を意味すると思うかもしれませんが、それだけではありません。「養護教諭の実践」と「養成教育」と「現職教育」をテーマとした三位一体の交流や研究を意味しており、養護教諭の資質や力量の形成と向上にかかわるすべての取組を指しています。

 したがって、学会が目的としている養護教諭教育に関する研究とその発展は次の3面から深めることになります。

 1) 養護実践の蓄積や優れた実践の掘り起こしによって養護教諭の力量形成や質の高い実践について検討する「養護実践の研究」です。

 2) 養成機関の種別を超えた全国的な交流による教育内容の改善やカリキュラム開発、養護実習等の指導を通して育てられる養護教諭の能力や力量向上について検討する「養成教育の研究」です。

 3) 養成・採用・研修というつながりの中で養護教諭の資質向上や力量形成に寄与する研修(自主研修を含む)について検討する「現職研修の研究」です。

 これらの研究が養護教諭教育そのものであり、日本養護教諭教育学会誌の表紙に描かれているとおり、practice、training、researchの融合によってYogo teacher education(養護教諭教育)を実現するための養護教諭という職名を冠した全国唯一の学術的組織です。

 近年、子どもたちの健康課題は多様化・複雑化しており、養護教諭への期待は一層高まっています。このような中、養護教諭の専門的能力の育成や力量の形成をテーマとした議論が活発化し、大学院で学ぶ養護教諭が増え、日々の実践を論文にまとめて学会発表する人も増えてきました。本学会は、今後も養護教諭教育に関する広範なテーマを取り上げ、養護教諭という職種の発展に寄与する実践的かつ学術的活動を進めていきたいと思います。研究や学会に疎遠であった方も是非ご参加下さい。養護教諭のための学会であることを実感していただけるものと思います。多くの方の入会をお待ちしています。

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